クロム酸エッチングフリー樹脂めっき技術開発について
弊社は、奥野製薬工業株式会社(本社:大阪市、社長:奥野和義)と共同開発により、クロム酸エッチングを使用しない新規な樹脂めっき技術を開発いたしました。
樹脂めっき製品は、樹脂成形品の表面に金属をめっきしたもので、ABS樹脂、PC/ABSアロイ樹脂等の成形品を基材としたものが自動車の装飾用途(ラジエーターグリル、ドアハンドル、エンブレム等)を中心に使用されています。従来の樹脂めっき技術は、クロム酸(六価クロム)で樹脂表面を粗くして、めっき膜を樹脂成形品表面に密着させるものでした。この六価クロムは、環境負荷の高い物質として、色々な用途で代替品の検討が進んでおり、樹脂めっきの分野においてもクロム酸を使用しない代替技術が強く望まれていました。
このたび開発した、新規ABS系樹脂材料等を基材としたクロム酸エッチングフリー樹脂めっき技術は、これまでのめっきプロセスを大きく変えずに、かつクロム酸を使用することなく十分なめっきの密着強度を得ることができます。これにより、現行のクロム酸エッチングめっき樹脂を全て代替することが可能であると考えております。
この新規めっき技術は2005年度には実用化を考えており、めっき用樹脂として当社は2009年度に20億円の売り上げを、また、奥野製薬工業は、めっき用薬剤で2009年度に15億円の売り上げを目標としています。