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金属/樹脂接合技術 D LAMP

「DLAMP®」は、金属の表面にレーザー照射による特殊形状を形成し、これを金型内に配置して熱可塑性樹脂を射出成形(インサート成形)することで接合する技術です。これにより、特殊形状内部に樹脂が入り込みステッチアンカーと呼ぶ樹脂部分を形成するため、金属と樹脂を高い強度で接合します。
この技術は、ステンレス、アルミをはじめ、様々な金属部材に適用可能で、また金属に近い線膨張係数を持つ長繊維強化樹脂と組み合わせることで、より高い接合強度と、耐久性に優れた接合が可能となります。

特徴

レーザー照射・インサート成形
表面処理形状
  • レーザーの処理条件で、様々な金属へ適応可能。
    (アルミ、ADC12、SUS、Mg、SPCC)
  • 部分処理(片面処理、パターニング)が可能。
  • ランニングコストが安価(電気代のみ)。
  • 廃液や端材などの廃棄物は発生しない。


他の接合工法との比較

化成処理と比較して

  • 使用できる金属種類が広い
  • 金属表面の洗浄や前処理が不要
  • 不必要部の部分処理が可能で、装飾部品などに適用可能
化成処理と比較して

接着剤と比較して

  • 洗浄などの前処理工程が不要
  • 温度管理や残液処理が不要
  • 加熱炉(硬化工程)が不要
接着剤と比較して


接着剤 化成処理 本技術
接合強度 ×
材料自由度
前処工程の有無 ×
廃棄物 ×
部分処理
ランニングコスト ×

接合メカニズム

レーザーによる空隙 ステッチアンカー形成による高接合強度
低線膨張樹脂 接合部の信頼性を向上
接合断面 ステッチアンカー

長繊維強化樹脂 プラストロンTM

長繊維強化樹脂 プラストロン
高衝撃性

短繊維の3~5倍

低線膨張係数・高剛性

繊維充填率を高く設定できる。

プラストロンはこちら



接合強度

せん断強度

せん断強度

引抜強度

引抜強度

気密性試験

Heリーク試験

金属材料 SUS304

樹脂材料

PA66系
長繊維強化樹脂
GF30%
PA6系
長繊維強化樹脂
GF30%
試験結果 リークなし リークなし
Heリーク試験

長期安定性試験

耐熱試験

120℃× 500h
金属:  SUS304
樹脂: PA66系 長繊維強化樹脂GF60%
(PA66-LGF60)
長繊維強化樹脂GF30%
( PA66-LGF30 )  
PP系  長繊維強化樹脂 GF40%
( PP-LGF40 )
耐熱試験


ヒートサイクル試験

-40℃ ⇔ 90℃  1000サイクル
(各温度で1時間保持)
金属:  SUS304
樹脂: PA66系 長繊維強化樹脂GF60%
( PA66-LGF60 )
長繊維強化樹脂GF30%
( PA66-LGF30 )
PP系 長繊維強化樹脂 GF40%
( PP-LGF40 )
ヒートサイクル試験


現在、ダイセルポリマーでは、次世代の金属代替材料として期待されている長繊維強化樹脂「プラストロン」を展開しておりますが、この「DLAMP®」を組み合わせることで、これまで樹脂単体では困難であった金属部品の樹脂化が可能となります。
自動車分野においては、軽量化や燃費改善、二酸化炭素の排出削減に、また OA機器など工業分野においては、部品点数削減によるコストダウンなど、様々な分野への応用展開を進めます。

特殊品